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公式マップ

 背景や登場部隊に関する記述は、Histroy and Tactical Guide 第 9 章 The Battles of Ostfront を要約して、聞きかじった話をごちゃ混ぜにしたものです。おそらく間違いだらけでしょう、どうかご容赦ください。こうしたゲームで遊んでいながら何をいまさらという感じですが、これらが概ね歴史的事実に基づいており、戦いの背後には多くの不幸な事件が隠されていることを考えると、あらためて複雑な気分になります。このような醜悪で悲惨な出来事が、今後繰り返されないよう祈るばかりです。

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  • マップ画像の見方: 赤い矢印=ソビエト軍 黒い矢印=ドイツ軍
    一部のマップでは、赤く細い矢印が攻撃側の取りうるルートを表しています。
  • 歩兵マップ: 戦車が登場しない、歩兵のみのマップ。小サイズ。入り組んだ複雑な構造。
    混合マップ: 戦車が 1 チーム 1 〜 2 両登場。中サイズ。遮蔽物の多い、開けた地形。
    戦車マップ: 戦車が大量に登場、歩兵は脇役に回る。大サイズ。見晴らしの良い平坦な地形。

Arad

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戦車マップ / 32 人
1944 年 9 月 19 日 ルーマニアとハンガリーの国境

 44 年春に始まったルーマニアでの戦いは、夏に入って、ソビエト軍の完全勝利に終わろうとしていた。8 月 25 日には、枢軸を脱退したルーマニアがドイツに宣戦布告、29 日には中央軍集団に続き、ウクライナ軍集団が壊滅に追いやられた。満身創痍のドイツ軍にとって、戦局はますます苦しいものとなっていった。

 9 月初め、ルーマニア領内の敵を一掃し終えたソビエト軍は、ハンガリーとの国境沿いに集結。次なる目的地、隣国ハンガリーへ進む前に、まずは補給が必要だった。赤軍上層部はハンガリー侵攻作戦の発動を 10 月とし、それまで国境にとどまることを決めた。

 19日、ソビエト軍の作戦準備が進む中、国境の町 Arad に向けてふたつの戦車部隊が進軍していた。一方のソビエト 18th Separate Tank Corps  は、町の北に布陣するため南から、他方のドイツ 201. Panzer Regiment は、集結中の敵の作戦を妨害するため北から。奇妙な偶然により、ふたつの群れは、互いの存在に気付くことなくすれ違った。しばらく後、双方同時に背後の敵を発見、両軍の指揮官はあわてて反転命令を下した。

ドイツ:  201.Panzer Regiment of 23. Panzer Division
(砲撃支援あり) IS-2 を含むソビエト戦車部隊が、突如我々の後方に現れた。Arad 周辺のどこかですれ違ってしまったようだ。北へ引き返してこれを撃ち破り、村と平野部を制圧せよ。我々にはティーガー戦車と砲撃の支援もある。もうすぐ連中は国境を越えてハンガリーになだれ込んで来る。その前に可能な限り数を減らせ。

ソビエト:  Task Group of 18th Separate Tank Corps (110th Tank Brigade + 35th Guards Heavy Tank Regiment)
(砲撃支援あり) ドイツ軍の残党が背後で活動している。我々同様に重戦車を主体とする装甲部隊だ。作戦開始前の肩慣らしにはちょうどいい。敵を一掃して、全目標を支配せよ。クルスクでやったことを思い出せ。

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  • 13 マップ中もっとも視距離が長く(900m)、戦車戦らしい戦いが楽しめるマップです。それでいて、地形の起伏と建物のおかげで、歩兵にも活躍の余地があります。ドイツ側ベースと村の補給所には、パンツァーファウストが転がっています。
  • はじめからすべての目標をキャプチャーできるため、気を抜くとあっという間に勝負が付きます。平野は戦車が、村は歩兵が、常に攻め / 守り続けなければ勝てないでしょう。
  • 村と平野の間に広がる森の縁には、歩兵が身を隠して進める隠し通路(?)のようなものがあります。しゃがんで森に突っ込んでみてください。ただ、この隠し通路内でスプリントすると、時々バグによって幽霊のような状態になることがあります。こうなったら suicide するしかありません。川は演出で、実際は地面扱いです。橋を渡る必要は特にありません。
  • RO 発売当初、集中的にプレイされすぎたためか、重さのためか、嫌悪感を示す方が結構いらっしゃいますが、それほどひどいマップではないように思います。

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Baksan Valley

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歩兵マップ / 16-32 人
1942 年 11 月 10 日 コーカサス山中、バクサン川流域

 1942 年夏、ウクライナとロシア南部に攻勢をかけたドイツ軍は、やがてボルガ川の岸へと辿り着いた。ここでヒトラーは、軍の一部をスターリングラードから南へ転進させる。彼らが向かう先はマイコプとグロズヌイ、ともにコーカサス地方の油田地帯。このふたつを支配下に置けば、ドイツ軍を悩ませる深刻な燃料不足を、一気に解消できるはずだった。

 8 月 9 日、ドイツ軍マイコプを制圧。しかしソビエト軍が撤退時に油田を破壊していったため、肝心の石油が手に入らなかった。焦るドイツ軍はグロズヌイ攻略に望みを賭ける。同油田はコーカサス山脈のかなたに位置し、攻撃のためには険しい山岳地帯を抜けねばならない。それでも油田を確保しない限り、攻勢全体が失敗に終わってしまう。山中を急ぐ攻撃部隊は、テレク川を上流のバクサン川目指して遡って行った。雪とソビエト軍が待ち受ける山脈の心臓部へと。

 進撃は遅々として進まず、やがて冬が訪れた。両軍はバクサン川沿いの一帯で、激戦を繰り広げていた。11 月 10 日、度重なる戦闘で弱体化したドイツ 13.Gebirgsjager Regiment は、川岸の教会で、ソビエト 392 Rifle Division と死闘を演ずることになる。

ドイツ:  13. Gebirgsjager Regiment of 4. Gebirgsjager Division
急がなければ、雪がますますひどくなってきた。ソビエト軍はバクサン川沿いの小さな谷で、我が軍の前進を阻もうとしている。敵を一掃し、谷を制圧せよ。確かに我々の消耗は激しい。だが耐えろ、グロズヌイはもうすぐそこだ。

ソビエト:  392 Rifle Division of 37th Army
先月に始まった敵の攻勢は、友軍の努力で失速しつつある。谷周辺で活動中のドイツ山岳部隊を撃破し、川を越えて先へ進め。コーカサス人で構成された我が部隊にとって、この山地は庭のようなものだ。

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  • 歩兵銃のみで戦う、地味ながら楽しいマップです。砲撃と機関銃は登場しません。装備ではセミオートライフルの使えるソビエト側が若干有利ですが、マップの構造的にはドイツ側にかすかに分があります?
  • うち捨てられた教会と廃墟、両方を支配しなければ最終目標へ向かえません。攻めと守りで役割を分担する必要があります。
  • 砲撃を要請することはできませんが、一定時間ごとにランダムな位置へ小規模な砲撃が降って来ます。特に川辺が危険です。

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Barashka

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戦車マップ / 26-32 人
1945 年 1 月 25 日 ハンガリー、ブダペスト包囲網外縁部

 44 年の厳しい冬も、ロシア人の障害とはならなかった。ルーマニアからハンガリーへと進んだソビエト軍は、猛烈な攻勢の末、首都ブダペストへの道を開いた。

 ハンガリーの「裏切り」を恐れるヒトラーにとって、ブダペストは失うことのできない街だった。当時すでに、ハンガリー指導部がドイツ側からソビエト側へと軸足を移しつつあった。工作によってどうにか枢軸に縛り付けてはいたが、首都が陥落してしまえば、もはや打つ手がない。ブダペストを失うことは、ハンガリーを失うことだった。ヒトラーは守備隊の撤退を断固として許さず、死守を命じた。11月、結果として多くのドイツ・ハンガリー軍部隊が、包囲の輪の中に取り残されることとなった。彼らは殺到する大軍を相手に、絶望的な戦いを続けながら、クリスマスを迎えた。

 ドイツ軍は、こうした状況を打開するため、密かにコンラート作戦を計画する。作戦目標は味方の救出と街の奪還。大兵力を結集して包囲網外側から奇襲をかけ、一気に突破を企てた。26 日に始まった攻撃は、一部では成功を収め、また一部では失敗し、翌年に入っても戦闘が続いた。1 月 25 日、幾度目かの攻撃のさなか、ドイツ 5th SS Panzer Division "Wiking" が、渡河地点を求めて Barashka 村へと向かっていた。凍結した川をまたぐ線路と橋を押さえれば、後に続く友軍の前進に、大きな手助けとなるはずだった。

ドイツ:  5th SS Panzer Division "Wiking" with 5th SS Panzer Regiment Leading
(砲撃支援あり) ブダペストの友軍はもはや限界に近い。我々が包囲網を突破できなければ、彼らは全滅する。全速力で前進せよ。まず川の南岸を押さえ、その後中央の鉄道橋と小さな半島の両方を奪い、さらに前進して北岸を制圧するのだ。重戦車中隊からティーガー戦車が援護に来てくれた。

ソビエト:  23rd Tank Corp with 135th Tank Brigade Leading
(砲撃支援あり) ドイツ救援部隊への反攻作戦を行うため、我が軍には Barashka の橋が必要だ。北岸と左右二つの橋を敵の攻撃から守ったら、川を越えて南岸を制圧せよ。重戦車連隊から貸し出された IS2 部隊を効果的に使え。

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  • 大河を挟んでの広大な戦車戦マップです。地形が非常に平坦なため、歩兵が隠れる場所はあまりありません。敵に狙われやすい中央の橋をどうやって渡るかがカギとなるでしょう。
  • 両岸沿いの壁を使って、簡単にハルダウン射撃が行えます。
  • 橋を使わずに川を渡る際は、氷に開いた穴に注意してください。また、氷上を戦車で走行中に座席を切り替えると、理由もなく死んでしまうことがあります。原因不明。

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Basovka

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歩兵マップ / 10-24 人
1941 年 7 月 2 日 ウクライナ西部、リヴィフ

 41 年 6 月に開始されたバルバロッサ作戦で、ドイツ軍は国境を越え、ソ連領内へとなだれ込んだ。最悪の戦争での最悪の戦い、独ソ戦の始まりだった。ドイツ軍は体勢の整わぬソビエト軍の守りをやすやすと突破し、驚くべきスピードで東へ東へと前進していった。

 電撃戦がトレードマークのドイツ軍といえども、全部隊が機械化されているわけではなかった。中には戦車部隊の進撃ペースに追いつけず、取り残される部隊もあった。そのひとつ 17th Army は、開戦以来、徒歩でウクライナを行軍していた。リヴィフに差し掛かる頃には、強行軍によって部隊が乱れきり、小休止が必要となった。このタイムロスの代償は大きかった。7 月 2 日朝、再編成を終えた彼らが東への進軍を再開したとき、すでにソビエト軍は Basovka を始めとする要所に防衛線を敷き、ドイツ軍の到着を待ち構えていた。

ドイツ:  68.Infanterie Division of 17th Army
(砲撃支援あり) 前方にソビエト軍の防衛線を発見した。塹壕の守りを突破し、東の Basovka 駅舎まで突き進め。我々の目標はウクライナの首都キエフだ。こんなところで時間を潰している暇はない。

ソビエト:  97th Rifle Division of 6 Rifle Corps
(砲撃支援あり) 連中の戦車部隊が、我々に止めを刺さずに駆け抜けていったことを感謝しよう。幸運にも、我が部隊の戦力はほとんど失われていない。今朝、敵の第2波が活動を再開したようだ。Basovka の防衛線に西から迫っている。今度の敵は歩兵のみ、陣地を築いたこちらに分がある。拾った命を祖国のために生かす好機だ。各自塹壕に潜って撃ちまくれ。敵の突破を 2 度も許すわけにはいかない。

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  • 3 つの目標が一直線に配置され、その間を網の目のように塹壕が伸びています。塹壕内での超接近戦、駅舎前での銃撃戦、猛烈な砲撃、とにかく激しい戦いとなります。
  • 西から順番にキャプチャーしていきます。ひとつ落ちるごとにスポーンポイントが移動します。
  • 防御側: 最初の対戦車砲壕で、できる限り粘りましょう。砲撃もこの段階が一番効果を発揮します。塹壕の左端にあるドイツ側無線機を守っておくと、敵が砲撃を落とせなくなります。次の指揮所は比較的守りづらく、いったん対戦車砲壕を破られれば敵が一気に駅舎まで迫ってきます。駅舎には敵の砲撃が集中するため、よほど上手に守らないとそのまま敗北してしまいます。
  • 攻撃側: 対戦車砲壕を早いうちに落とさなければ、どんどん不利になります。砲撃を利用して、一気に攻め落としましょう。対戦車砲号壕の右端にある無線機で、砲撃を要請できます。ただし指揮所を落とすまでに砲撃を使いすぎた場合、駅舎で苦労するでしょう。駅舎攻めの際は、建物後方に砲撃を落として増援を遮断し、さらに立て篭もりやすい 2 階を掌握してしまうと楽です。

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Bondarevo

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戦車マップ / 12-32 人
1942 年 7 月 8 日 ロシア西部

 開戦後 2 度目の夏、ドイツが再び大攻勢を開始。昨年のバルバロッサ作戦失敗から学んだ教訓をもとに、今回の攻略目標は最小限に絞られた――スターリングラードとその南のコーカサス油田。ドイツ軍は、A軍集団(コーカサス)、B軍集団(スターリングラード)の二手に分かれ、先を急いだ。この時点では油田確保が最重要目標であり、スターリングラードはそのために必要な単なる足がかりと考えられていた。

 作戦初期の快進撃によって、ヒトラーはスターリングラード方面のソビエト軍戦力を過小評価した。計画が一部変更され、B軍集団の戦車の多くが、苦戦するA軍集団援護のために、コーカサスへ送られることとなった。急遽、戦車部隊の南への大移動が始まった。

 こうした流れのなか、本来スターリングラードへ向かう予定だった 6th Army 所属 6.Panzer Regiment もまた、コーカサス目指して南下中だった。情報によれば、ルート上のソビエト軍はすでに撤退済みで、楽な旅が予想された。7 月 8 日朝、前方に何の変哲もない農村が見えてきたときも、特別に警戒する者はいなかった。だがその村、Bondarevo 村には先客がいた。ソビエト 22nd Tank Corps、ソビエト軍最後尾でしんがりを務める戦車部隊。両者は村の周囲の穀物畑で接触、大規模な遭遇戦に入る。

ドイツ:  Lead Elements of 6.Panzer Regiment of 3.Panzer Division
(砲撃支援あり) 撤退中のソビエト軍戦車部隊を前方に発見した。奴らが師団の仲間をわずらわせないように、ここで叩いておこう。農場と村を制圧せよ。ただし我々の戦車の性能はじゅうぶんに高いとは言えない。KV-1s と T34/76 には注意が必要だ。

ソビエト:  Lead Elements of 13th Tank Brigade of 22nd Tank Corps
(砲撃支援あり) 東へ戦略的撤退を行っていた我が軍の進路上に、南下してきたらしいドイツ軍が現れた。我々の出番だ。ただちに交戦し、敵戦車を一両でも多く破壊せよ。味方の移動を援護するため、ここで時間を稼がねばなるまい。

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  • 両軍とも軽〜中戦車のみが登場します。戦車の装甲が薄く、さらに小麦畑に隠れて簡単に接近できるため、歩兵も活躍できます。
  • 目標が 2 つしかありませんが、それに合わせてタイムリミットもかなり短めです。戦車戦に熱中しすぎて、キャプチャーを忘れないようにしてください。

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Danzig

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歩兵マップ / 16-32 人
1945 年 3 月 28 日 Danzig

 

 

 

 

 

ドイツ: Kampfgruppe Weiss

ソビエト: 313 Rifle Division

  • ブースターパック #2 で追加されました。Mod 時代に人気を博したマップのリメイクです。

Hedgehog

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混合マップ / 16-32 人
1944 年 6 月 28 日 白ロシア(ベラルーシ)

 44 年 6 月、連合軍がノルマンディに上陸。スターリンの待ち望んだもうひとつの戦線がついに開かれた。ソビエト軍はさらに追い討ちをかけるべく、6 月終わり、ベラルーシにてバグラチオン作戦を決行。入念な計画と大軍勢を武器に、ドイツ軍へ襲い掛かった。連戦で疲弊していたドイツ兵は、各地で大敗を喫し総崩れとなる。

 6 月 28 日、後退を続ける部隊のひとつ 18th Panzergrenadier Division は、ベラルーシの農場地帯で停止した。そこで背後に迫るソビエト軍を迎撃し、味方の退却を助けようという判断だった。だが布陣を整える間もなく敵が殺到、農場はあっという間にソビエト兵の大波に飲み込まれてしまった。四方を囲まれ、追いつめられた彼らは、苦しい戦いに挑む。もはや友軍の援護ではなく、彼ら自身が生き延びるために。

ドイツ:  Remnants of 18th Panzergrenadier Division
(砲撃支援あり) 判断を誤った。農場の周囲そこらじゅうソビエト兵だらけだ。典型的な “Hedgehog” 状況(ドイツ軍用語で、包囲され全周を守らなければならない状態)と言えるだろう。防御を破られれば、我々はこのまま壊滅する。ともかく踏ん張るしかない。西への脱出口を開くためには、再編成する時間が必要だ。残り少ない 4 号 F1 戦車をうまく使え。

ソビエト:  3rd Guards Mechanized Corps
(砲撃支援あり) 逃げ回るファシストどもの部隊をまた見つけたようだ。包囲して殲滅せよ。3 つの農場すべてを押さえるのだ。我々には軽戦車の支援もある。

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  • 軽〜中戦車がわずかに登場します。マップ中を覆う穀物畑のおかげで、どこから敵が現れるかわからない、緊張感溢れる戦いになります。側面攻撃、背後からの奇襲、陽動など、幅広い戦術が取れるでしょう。
  • 攻撃側: 東西の農家どちらかを取ると、中央がアンロックされます。最初に取った農家は、そのままロックされます(ドイツ側奪還不可)。まず東西どちらに向かうかで、後の展開も変わってきます。ラウンドスタート後、ドイツ側が防御体勢を整える前に、どちらかを素早く落としておきましょう。万一それに失敗すると、厄介なことになります。マップの広さに比べタイムリミットが短めですから、のんびりはできません。偵察車両は奇襲に便利です。
  • 防御側: 最初のひとつは、どうがんばっても短時間で奪われてしまうでしょう(距離的にガードが間に合わない)。残りのふたつの守りを徹底的に固めなくてはなりません。他のマップではタクシー扱いのハーフトラックですが、ここでは配置次第で装甲機銃座として活躍できます。T60 を見かけたらパンツァーファウストで破壊しておいてください。野放しにすると、4 号 F1 が苦労します。
  • 各農家にはそれぞれ補給所があり、パンツァーファウストが転がっています。ソビエト側のスポーンする小屋のガレージにもひとつあります。

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Kaukasus

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歩兵マップ / 16-32 人
1942 年 10 月 14 日 コーカサス山中

 コーカサスの油田地帯を奪うため、山中を進むドイツ軍は、苦しい戦いを強いられていた。山では得意の戦車戦術が使えず、しかも敵は地の利を知り尽くしている。冬が到来して山々が雪に包まれる前に、何としてもこの山岳地帯を突破しなければならなかった。

 山岳戦闘のスペシャリストで構成された 54.Aufklärungsabteilung は、10 月 14 日、ソビエト軍の防御陣地に差し掛かった。ソビエト兵は高台の古い修道院を要塞化して、眼下の山道に警戒の目を光らせている。周囲に遮蔽物はなく、突撃すれば狙撃の格好の的となるだろう。だがそこを抜ける以外に、彼らに道はなかった。

ドイツ:  Troops of 54.Aufklärungsabteilung (Mountain Division)
山頂の修道院を攻めるルートはふたつある。正面と裏道の両方を確保したら、さらに上へと登り、塔と修道院中庭を制圧せよ。そうすれば谷を越えてこの先に進むことができる。この程度の登山は、我々には造作もないはずだ。奴らに山での戦い方を教えてやれ。

ソビエト:  Elements of the 9th Mountain Rifle Division
ドイツ兵一人たりとて、この山道を抜けることは許されない。そのために我々はここにいるのだ。圧倒的優位な状況ではあるが、修道院に至るふたつの道、双方を防衛しなければならない。戦力の配分を誤るな。

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  • 高低差が激しい独特の地形のマップです。滑落に注意してください。
  • 攻撃側: まずは裏道か迫撃砲陣地のどちらかを、大人数で攻め落とさなければいけません。敵の集中砲火を浴びる迫撃砲陣地より、裏道の方が奪いやすいでしょう。どちらかを取れれば、スポーンポイントが移動します。その後に塔を奪うと、さらに中庭近くからスポーンできるようになります。最後の中庭は攻めづらく、防御側が優秀だと相当きつい戦いになります。侵入口が 3 つありますから(正面と東西の壁の穴)、全方向から一気に突入する以外ないでしょう。
  • 防御側: スタートしたら全速力で走ってください。修道院から狙い撃ちしているだけだと、あっという間に低地の 3 ヶ所を奪われてしまいます。どのポイントを取られてもスポーンポイントが移動してしまいますから、「失ってよい」場所はありません。中庭に敵が迫るまでは、修道院の外でプレッシャーを与え続けましょう。

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Königsplatz

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混合マップ / 16-32 人
1945 年 4 月 30 日 ベルリン

 4 月最後の日、終局が迫っていた。5 年にわたって英米軍の爆撃を受け続けたベルリン市街は、さらにソビエト軍の砲弾 2 万発を浴びて、文字通り破壊し尽くされた。続いて無数のソビエト兵が街へとなだれ込んだ。

 市内ではわずかなドイツ兵が、残った祖国のひとかけらを守るため、死に物狂いの抵抗を続けた。それでも戦いの結末は、誰の目にも明らかだった。ソビエト軍は、近づく勝利に胸を高鳴らせながら、着実に瓦礫の海を進んでいった。ファシズムの象徴 Reichstag (国会議事堂)を目指して。

 議事堂の手前 Königsplatz (ケーニヒス広場)で、ソビエト 756th Rifle Regiment の前に、最後のドイツ軍部隊が立ち塞がった。敵は残ったティーガー戦車のすべてを広場に投入し、大がかりな防衛線を築いている。ここを突破しなければ戦争は終わらない。

ドイツ:  Waffen SS Volunteers
我々はドイツ最後の希望だ。ソビエト軍が Reichstag に到達すれば、すべてが無に帰する。増援の到着まで、いかなる犠牲を払っても敵を押しとどめよ。言うまでもないだろうが、もはや撤退できる場所などどこにもない。破壊を免れたティーガー戦車の生き残り数両と、豊富なパンツァーファウストを無駄にするな。

ソビエト:  756th Rifle Regiment
  (砲撃支援あり) 広場の向うに聳え立つ Reichstag が、ここからでもよく見える。同志スターリンは、明日 5 月 1 日までに、あの屋根へ赤軍旗を掲げると宣言した。時間がない、今日中にこの忌々しい戦争を終わらせるのだ。一歩一歩足場を固めながら進み、勝利への道を開け。敵の対戦車兵が瓦礫の陰のあちこちに潜伏しているだろう。連携を密に取り、戦車を歩兵から孤立させるな。密集する敵を見つけたら遠慮なく砲撃を叩き込め。

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  • 歩兵と戦車がどちらも遺憾なく存在感を発揮する、いかにも戦場らしい戦いの楽しめるマップです。双方の協力無しではまず勝てない作りになっています。
  • 西から東へ、目標が一直線に配置されています。もっとも激しい戦いとなるのは、中央の The Siegessäule (粉々になった戦勝記念塔)周辺です。ここが落ちるとスポーンポイントが移動します。
  • 攻撃側: 戦車を中心にして、砲撃をうまく落としながらどんどん進んでください。戦車の HE 弾や機銃で防御に穴を開け、そこに歩兵が突撃して、戦車のための道を作ります。2 両が連携を取れば、敵のティーガーも大して怖くありません。The Siegessäule 制圧をいかに素早く達成するかで、勝敗が決まってきます。と言うのは簡単ですが、The Reichstag まで時間内に到達するのはなかなか困難でしょう。ちょっと消極的ですが、攻撃力の高さを利用して、敵の増援をゼロにする勝ち方も狙えます。
  • 防御側: 防御側は非常に不利です。支援砲撃は受けられず、敵は砲撃し放題、隠れる場所もほとんどありません。一度に 1 両しか出現しないティーガー戦車は、常に 2 両の敵戦車を相手に戦うことになります。しかも 1 両は IS2。増援量もかなり少なめに設定されています。ティーガーの周囲を歩兵がガードし、パンツァーファウストをひたすら撃ちまくりながら、なんとか時間切れまで踏ん張るしかありません。左右の塹壕を使って側面攻撃をかけ続け、守りきれないと判断したらいさぎよく後退することも必要になります。目標のほとんどは取られてもまた奪い返すことができますが、それにこだわり過ぎると、増援がなくなって壊滅してしまうでしょう。

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Krasnyi Octyabr'

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歩兵マップ / 10-32 人
1942 年 9 月 29 日 スターリングラード

 ボルガ川を目指して進むドイツ 6th Army は、42 年 8 月、スターリングラードに到達。9 月以降、ルフトバッフェ(ドイツ空軍)の援護を受けるドイツ兵と、市内に展開したソビエト 62nd Army の間で、激烈な市街戦が戦われた。ソビエト軍は徐々に圧倒され、北部の工場地帯へと追いやられていった。そこでは立ち並ぶ工場がソビエト兵たちの砦となった。

 ボルガ川沿いに立つ工場のひとつ、Krasnyi Octyabr' (赤い十月)精鋼所が総攻撃を受けたのは、9 月 29 日のことだった。工場の防御は空軍の爆撃のおかげですでに崩壊、そうドイツ側は考えていた。だが事実は違った。数日前のこと、ボルガを船で渡ってきた 308 Rifle Division が守備隊に合流。赤い十月工場の守りは驚くほど固かった。

 工場敷地内で、両軍の歩兵部隊が激突すると、壮絶な戦闘が始まった。ひとつの部屋を奪い、ひとつの廊下を進むために、多くの血が流された。それでもソビエト軍はけして抵抗を諦めなかった。

ドイツ:  54th Infantry Regiment of 100th Jäger Division
「赤い十月」工場へ突入し、敵を一掃せよ。工場に残っているのは、連日の爆撃を生き延びたわずかな民兵だけのはずだ。そのはずなのだが……どうも様子がおかしい。奴らの士気が高すぎる。

ソビエト:  308 Rifle Division of 62nd Army
ドイツ軍はボルガ川岸まで前進して、我が軍の増援を遮断しようとしている。同志スターリンの命令は「一歩も退くな」。この工場を失うことは断じて許されない。我が部隊の兵士の多くは、シベリアで集められた。かの地に残してきた家族のことを思い出せ。戦後もシベリアで一生を終えるか、それとも晴れて故郷へ戻れるか、ここで忠誠心を見せればきっと運命も変わるはずだ。

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  • 狭い屋内での接近戦がメインとなります。SMG や機関銃が大活躍するマップです。
  • 攻撃側: まず燃料ヤードと中央ヤードのどちらかに戦力を集中、キャプチャーを狙います。燃料ヤードを先にした場合、中央ヤードを落とすまでロックされず、スポーンポイントも移動しません。片方の守りが堅すぎる場合は、もう片方を攻めましょう。最初のスポーンポイント左側、ビルの陰に、燃料ヤードへ安全に侵入できる裏道があります。ガレージとホールに関しても、それぞれ複数の侵入ルートがあります。特にホールへ至る地下道はとても便利です。
  • 防御側: 燃料ヤードの防御がカギとなるのではないでしょうか。落ちるまでは、常に一定数を置いて守っておきましょう。一挙に攻められると守りにくい中央ヤードに比べ、燃料ヤードならかなり粘れます。ここさえ押さえておけば、とりあえず負けることはありません(敵がホールを取れない)。ガレージとホールの防御では、地下ルートの警戒も忘れないようにしてください。

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Lyes Krovy

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歩兵マップ / 12-24 人
1944 年 7 月 28 日 ロシア北西部、プスコフ

 44 年 7 月、南方でのドイツ中央軍集団の壊滅を受け、バルト海沿いに展開していた後方部隊は、突如ソビエトの攻勢の矢面に立たされることとなった。23 日、ソビエト Leningrad Front および 3rd Pre-Baltic Front が本格的に北への攻撃を開始すると、急ごしらえのドイツ軍防衛線はあまりに脆く、前線は瞬く間に崩壊していった。

 28 日、プスコフの森林地帯を進むソビエト軍偵察部隊は、前方に敵の小規模な陣地を発見した。ドイツ軍が弱体化しているとはいえ、陣地攻略には接近戦を制する必要があり、多少の犠牲が予想された。しかし勢いに乗るソビエト軍はためらわなかった。静かな美しい森が、血にまみれた戦場に変わろうとしていた。

ドイツ: 209 Sicherungs Abteilung
主力部隊の後方を守るべくこの森に配置された我々だが、すでにその主力部隊も後方も存在しない。今やここが最前線であり、我々こそが主力部隊だ。敵は間違いなくこの森をやって来る。あらゆる火力を総動員して、斜面を登ってくるソビエト兵を叩きのめせ。正面の道路を敵に渡してしまえば、我が軍は完全に分断されてしまう。

ソビエト: Divisional Scout Company of 24 Rifle Division
この先の森で、敵が待ち構えている。道路沿いの斜面に陣地を築き、要塞化しているようだ。と言っても、攻略にたいした苦労はいらないだろう。我々には敵を圧倒できるじゅうぶんな装備と、奇襲攻撃という利点がある。まず敵の右側面を突き、一気に司令部までを制圧せよ。

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  • ブースターパック(v1.016 パッチ)で登場した新公式マップです。「歩兵部隊同士の熾烈な接近戦」をテーマにデザインされました。マップ名はロシア語で「血塗られた森」を意味するそうです。
  • 防御側: 戦いの背景を反映してか、ドイツは若干苦しい戦いとなります。まず装備面で差が付けられています。ソビエト側は全員が連射武器を持てますが、ドイツ側にはライフル兵が混じります。また、目標エリアのキャプチャー範囲が広く、複雑に塹壕が入り組んでいるため、守りづらい地形となっています。
  • 攻撃側: 圧倒的火力をいかして、ひたすら突撃を繰り返しましょう。待ち伏せに対しては、同じくブースターパックで追加された煙幕が大活躍するはずです。

Odessa

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歩兵マップ / 16-32 人
1944 年 4 月 10 日 ウクライナ南部、黒海沿岸

 ドイツ軍はかつて進撃した道を後退し続けていた。この春、ソビエト軍の目標は、ウクライナのドイツ軍を一掃してクリミア半島を奪還し、ルーマニア国境まで敵を追い立てることにあった。

 ウクライナ南方では特にソビエト軍の進撃が速く、3 月にはルーマニア国境にほど近い港湾都市オデッサに迫った。これを食い止めようとするドイツ軍の試みは、ことごとく失敗に終わる。オデッサを守っていた 6th Army も、壊滅的打撃を受けて、ルーマニア方面へ退却していった。その際、わずかなドイツ軍部隊が街に置き去りにされた。やがてソビエト軍が街を包囲すると、残留部隊は敵中で孤立、陸路からの脱出の道を断たれ、味方の救援船を待つばかりとなった。

 4 月 9 日、ソビエト軍がオデッサ市内に突入したとき、それを迎え撃ったドイツ軍はたった一部隊だけ。 550.Sicherungsabteilung、この不運な部隊は、 6th Army の後方警戒を務めるために編成された小部隊で、ソビエト軍と単独で渡り合う戦力など、到底持ち合わせてはいなかった。しかしこの日彼らは苛烈に戦った。ドイツ軍司令部の背後 250 m先はもう海。彼らにとって敵の突破を許すことは、唯一の脱出手段すら失われることを意味していた。

ドイツ:  550.Sicherungsabteilung of 6th Army
本隊に置き去りにされたうえ、我々を載せるはずの船はまだ来ない。とうとう敵の包囲部隊が街に侵入してきてしまった。だが望みを捨てるな、助けは必ず来る。海からの脱出を成功させるため、絶対に司令部前の防衛を破られてはならない。あらゆる手を尽くして時間を稼げ。それにしても、遅すぎる……。

ソビエト:  61 Rifle Division of 28th Army
逃げ遅れた敵が、まだ市街に残っているようだ。ドイツ兵を一掃し、海岸線へ向けて進軍せよ。もう後がない敵は、おそらく必死の抗戦を試みるだろう。だが我々の勝利はすでに約束されている。果敢に攻めよ。

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  • アパートと Grecheskaya 広場の両方を押さえると、スポーンポイントが移動、司令部と塔がアンロックされます。
  • 攻撃側: アパートと広場、両方を一挙に落とす必要があります。片方だけでは敵に取り返されてしまいます。その後の司令部と塔は、先に落とさなかった方に敵の防御が集中します。距離が遠い点を除けば、司令部の方がほんのわずかに攻めやすいはずです。塔を最後に残すと、ドイツ側スポーンポイントから近いうえ、キャプチャーエリアが狭いため、苦労するかもしれません。かといって先に塔を落とすことにこだわりすぎれば、時間がなくなります。どこを重点的に攻めるか、どの段階で諦めて目標を変更するか。なんとも難しいマップではないでしょうか。その分勝ったときの喜びもひとしおです。
  • 防御側: アパートと広場を巡る戦いで、敵に損害を与え、時間を稼いでおきましょう。どちらも再キャプチャーできますから、奪われたらすぐに攻撃をかけて、両方奪われることのないようにしてください。司令部、塔はどちらも奪われたらそれっきりです。戦術マップをこまめに確認して、侵入者を排除し続ける必要があります。このマップで特に積極的に動くべきなのは、STG 44 が使える戦闘歩兵でしょう。広すぎず狭すぎず、屋内戦も頻繁に起きるこのマップは、STG 44 にとって最高の活躍の舞台となります。

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Ogledow

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戦車マップ / 12-24 人
1944 年 8 月 12 日 ポーランド

 6 月以降のバグラチオン作戦により、ソ連領内に進出していたドイツ軍は徹底的に叩きのめされた。逃げるドイツをソビエトが追撃、戦場はウクライナからポーランド南部へと移っていった。撤退の途上、ドイツ軍はたびたび部隊を停止して追っ手を阻もうとしたが、その都度撃破され、多くの兵士と装備を失った。8 月の第 2 週には、ドイツ軍はほぼ壊滅状態となっていた。

 8 月 12 日、後方で再編成を受けたドイツ 16.Panzer Division が、猛スピードで前線へ向かっていた。与えられた任務は、迫るソビエト軍集団の先端部に攻撃をかけ、進撃を遅らせること。同部隊は Ogledow 村周辺でソビエト軍と衝突した。

ドイツ:  16.Panzer Division
ソビエト軍戦車部隊が Ogledow 村付近を通過中だ。このまま敵が前進しつづければ、我が軍の損害はさらに甚大なものとなるだろう。これ以上味方を失うわけにはいかない。敵と交戦し、可能な限り足止めしろ。

ソビエト:  53rd Guards Tank Brigade of 6 Guards Tank Corps
小規模なドイツ装甲部隊が進路上に現れた。連中は我々の前進をこの村で食い止めるつもりらしい。無駄な努力だ。村の周囲に展開して、返り討ちにせよ。

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  • 薄闇の中での戦車戦です。中〜重戦車と自走砲が登場、視界が悪いため、かなりの接近戦となります。砲撃支援はありません。攻撃側に与えられた勝利条件が厳しいこともあって、戦車マップとしては、かなり引き締まった戦いになる印象があります。
  • 攻撃側: 最初からすべての目標をキャプチャーできます。タイムリミットが短めですから、キャプチャーを優先してください。重戦車はおもに高地 247.2 の右ルートから、歩兵と残りの戦車は遮蔽物の多い農場の左ルートから、Ogledow 村を目指すといいかもしれません。
  • 防御側: 敵に奪われた目標は、すぐさま取り返しましょう。近づく戦車を確実に破壊し、忍び込んだ歩兵を掃討していれば、勝利はそれほど難しくないかと思います。
  • 目標周辺の建物内を探すと、パンツァーファウストが見つかります。

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Rakowice

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混合マップ / 16-32 人
1945 年 1 月 25 日 ポーランド、クラクフ

 44 年から 45 年にかけての冬、ヨーロッパを記録的な寒波が襲った。1 月第 3 週、凍てつくような寒さの中、ポーランドで小休止していたソビエト軍が活動を再開した。

 今回の攻撃目標のひとつには、クラクフの街の外に広がる Rakowice 飛行場の名前があった。1939 年の占領以来、この飛行場はウクライナで活動するルフトバッフェ(ドイツ空軍)の輸送基地として使われてきた。25 日の朝に攻撃が始まると、ソビエト軍は空港周辺で敵の頑強な抵抗に遭遇する。皮肉なことに、かつてポーランド兵が築いた防御陣地が、今やドイツ兵のための固い防壁となっていた。

ドイツ:  Kampfgruppe 78 Strum
(砲撃支援あり) 管制塔目指して進撃してくる敵は、途中広大なオープンスペースを横切ることになる。ここで敵戦車部隊を撃破し、空港施設への到達を阻止せよ。大損害を与えれば、連中はやがて退却を始めるはずだ。

ソビエト:  241 Rifle Division of 67 Rifle Corps
(砲撃支援あり) ドイツ戦車部隊が空港の守りを固めているようだ。突撃して空港を制圧せよ。戦車の援護を有効に使え。

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  • 戦車マップのような作りの混合マップです。平坦でだだっ広い空間での戦いとなります。
  • 境界防衛ラインと格納庫は、それぞれキャプチャー後にスポーンポイントが移動します。対空砲とバンカーは、そこにあるオブジェクト(下記)を爆弾で破壊するとロックされます。
  • 攻撃側: 工兵の爆弾設置が、単なるルート開拓ではなく、作戦目標となっています。爆弾で破壊するべき対象は、Flak 88 site の対空砲 2 門と、バンカー内の木箱が積みあがった場所(Ammo depot)の 3 ヶ所、そして突入口を開くための設置場所は、マップの赤丸部分です。境界防衛ラインの突破後は、戦車と歩兵、また歩兵同士、皆がばらばらになりがちです。全員がどこに向かうべきかを考え、固まって素早く行動しないと、管制塔までに時間切れを迎えてしまうでしょう。

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Stalingradkessel

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歩兵マップ / 16-32 人
1942 年 12 月 26 日 スターリングラード

 スターリングラードは地獄のような様相を呈していた。9 月に街へ入ったドイツ 6th Army は、ソビエト軍の防衛戦術に苦しめられ続けた。ようやくひとつの建物からソビエト兵を追い出すと、敵はすぐ次の建物に篭ってしまう。やがてドイツ軍の前進速度が低下すると、今度はソビエト軍の反撃が始まり、手に入れたはずの区画が再び奪われていった。進んでは戻り、戦いはいつ終わるとも知れぬ長期戦となった。

 11 月中旬、気が付けば、6th Army は市街地内で敵に完全包囲されていた。今度はドイツ軍が廃墟の街を守る番だった。しかし既に血みどろの死闘によって兵士の消耗はピークに達しており、厳しい寒さや飢えがそれに追い討ちをかけた。救援のために差し向けられたドイツ軍部隊は、ことごとく返り討ちに遭って退却。もはやスターリングラードでの大敗北は、避けられないものとなった。

 12 月の終わり、ドイツ兵たちは「赤い十月」工場の廃墟の中で、寒さに震えていた。あらゆる者が傷つき、あらゆる物資が不足し、逃げ場はどこにもなかった。もうじきボルガ川が凍結すれば、怒り狂ったソビエト兵の大集団が徒歩で川を渡ってくるだろう。工場は猛烈な攻撃にさらされる――もちろん連中は捕虜なんて取りはしない。

ドイツ:  Remnants of 79.Infanterie Division
なんという結末だろう。 6th Army 全軍が敵に包囲されている。それぞれの部隊は、現在地を死守しなければならない。苦難の日々を耐え抜けば、いつか奇跡が起きる、そう祈ろう。かつて多くの血を流して手に入れたこの工場を、いかなる犠牲を払っても守りぬけ。我々ができることは、もはやそれだけしかない。

ソビエト:  62nd Army Battle-Group "Krasnyi Oktyabr"
敵軍はいまや袋のネズミだ。長すぎた悪夢もようやく終わる。今日、我々はヒトラーの手下どもに復讐する好機を得た。工場に立て篭もった連中を八つ裂きにしてやれ。スターリングラード解放の日は近い!

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  • 北操車場か組立工場のキャプチャーで、スポーンポイントが倉庫内に移動します。組立工場、倉庫、北操車場の 3 つを奪うと、すべてがロックされ、さらに組立工場でスポーンできるようになります。
  • 攻撃側: マップの赤丸部分に爆弾をしかけることで、目標への道が開けます。工兵は真っ先にこれらを破壊してください。さもないと味方がまったく前進できません。倉庫はスタート時の勢いで奪えますが、その後そこを守りながら、組立工場と北操車場の両方を攻める、という難題が待っています。最後の南操車場は、とにかく突っ込み続ければ落とせます(工場から距離が近く、キャプチャーエリアが広いため)。
  • 防御側: 倉庫を奪われたらすぐに取り返しましょう。ここさえ押さえておけば、敵は何もできません。北操車場か組立工場が一度奪われると、その後、倉庫奪還は不可能となります。
  • 砲撃を要請することはできませんが、一定時間ごとにランダムな位置へ小規模な砲撃が降って来ます。

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